急性期の病院で勤務をしていると、患者さんは治療が終わると退院しますよね。
退院先にもいろいろあり、在宅に帰る人もいれば施設に入所する人もいると思います。
しかし、なかには継続してリハビリテーションを行っていく必要がある患者さんもいます。
その方たちの中には退院せずに、リハビリテーション病院に転院していく方もいるのではないでしょうか。
厚生白書の記載によると、下記のように記載されています。
リハビリテーションとは、障害者が一人の人間として、その障害にもかかわらず人間らしく生きることができるための技術的及び社会的、政策的対応の総合的体系であり、単に運動障害の機能回復訓練の分野だけをいうのではない、
出典:リハビリテーションの意義
リハビリテーション科は、上記の意義に沿って患者さんがリハビリテーションを行うことを専門とした診療科です。
患者さんにリハビリテーションを提供する主なスタッフは
- 理学療法士(Physical Therapist:PT)
- 作業療法士(Occupational Therapist:OT)
- 言語聴覚士(Speech Therapist:ST)
がいますが、日常生活の援助を行うために看護師も必要です。
リハビリテーション科で勤務をする看護師の役割・給料、働くことのメリットなどを、おもに急性期の病棟と比較しながら見ていきましょう。
▼ 目次
リハビリテーション科の看護師になるには?

リハビリテーション科の
看護師に
なれるのかな?
リハビリテーション科の看護師になるために必要な資格は特にありません。
正看護師か准看護師の資格があれば大丈夫です。
平成27年に厚生労働省が行った調査によると、リハビリテーション科を有する病院の数は5429か所あるということが分かりました。
出典:厚生労働省 平成27年(2015年)医療施設(動態)調査・病院報告の概況
年々病院数は増加しており、それに伴い看護師の需要も高まっています。
次に、求人の探し方や、持ってると得する資格などを見て行きましょう。
リハビリテーション科の求人を探すには?
多くの病院で求人を出していますが、リハビリの内容や給料、福利厚生などは病院によって異なります。
直接応募で探そうとすると、手間や時間がたくさんかかってしまったり、非公開求人を確認することができないので、基本的には看護師転職サイトを利用して探したほうが、いろんな病院を比較して検討することができます。
現時点でそこまで強い転職の意志がなかったとしても、無料登録して希望の条件だけ登録しておけば、いざ転職したいと思った時に、すぐに比較検討がしやすくなります。
新卒の看護師でも就職することはできる?
新卒の看護師でも就職することは可能ですが、看護技術の向上が難しいので、できれば新卒の方は避けたほうが良いかもしれません。
私の勤務していたリハビリテーション病院では、5年前より新卒看護師の採用を始めました。
プリセプター制度を導入し、勉強会を開催していますが、やはり急性期病院のように多くの看護技術を習得することは難しいです。
新卒でリハビリ病院への就職を考えている方は、プリセプター制度が整っているところや、新人教育が充実しているところを探しましょう。
リハビリテーションに関する認定看護師資格
リハビリ病院に活かすことのできる認定看護師の資格があることをご存知でしょうか。
2010年6月より、脳卒中リハビリテーション看護という認定看護の分野ができました。
この資格の目的は以下の通りです。
- 脳卒中患者の重篤化を予防するためのモニタリングとケア
- 活動性維持・促進のための早期リハビリテーション
- 急性期・回復期・維持期における生活再構築のための機能回復支援
私が勤務していたリハビリテーション病院でも、2名がこの資格を所有していました。
リハビリテーション病院で働きながら、この資格の取得を目指すのもいいかもしれませんね。
教育過程は下記のようなものになります。
出典:入学案内|認定看護師教育課程「脳卒中リハビリテーション看護」
6つの仕事内容

看護師って
どんな仕事するの?
具体的に
みていこう!
リハビリテーション科の看護師の仕事内容は、看護学校では習う機会はほとんどありません。
また、学生時代に実習に行ったことのある人もあまりいないのではないでしょうか。
リハビリテーション科での仕事内容を、私の経験もふまえながら説明していきます。
ちなみに、1日の仕事のスケジュールイメージは下記のようになります。
時刻 | 仕事内容 |
---|---|
8:30~ | セラビストとミーティング |
9:00~ | バイタル測定 全身チェック リハビリ |
12:00~ | 食事介助 |
14:00~ | バイタル測定 リハビリ |
16:30~ | 申し送り |
※病院によって時間に差はあります。
①急性期の病院と同じ看護業務
もちろん、私たちは看護師ですので、看護業務を行います。
急性期の病院と同様に
- 採血や点滴
- 膀胱留置カテーテルの交換
などの医療行為や、
- シャワー介助
- 陰部洗浄などの清潔介助
- おむつ交換
- 食事介助
を行っているのです。
しかし、医療行為を行う機会は、急性期の病院などと比較するとかなり少なくなっています。
私の勤務している病院では採血の頻度もかなり少なく、急性期の病院では夜勤明けで5人以上の採血をすることもあったのに、リハビリテーション病院では多くても2人程度でした。
また、手術を行うことはありませんので、術後の管理や輸血、ドレーンの対応などを行うこともほとんどありません。
医療行為を行うことが苦手な方は、リハビリテーション病院での勤務を検討してみてはいかがでしょうか。
反対に、医療行為のスキルを上げたいと考えている方には、リハビリテーション科での勤務はおすすめできません。
②日常生活を送ることができるようになるため支援
急性期の病院でも、支援を行っているとは思いますが、リハビリテーション病院での患者さんの目標は「在宅復帰」です。
大腿骨警部骨折などの整形外科領域の疾患の方だと、
- 骨折部位や関節可動域
- しびれの有無や程度
- 痛みの有無
などによって、目標設定が異なります。
医師やPTなどが設定した目標に向かって、医療スタッフだけでなく栄養士や薬剤師もかかわっていくのです。
急性期の病院に勤めていると、患者さんが靴を履くことや服を着ることに対し、つい手を貸してしまいますよね。
患者さんが困っていたり、時間がかかっていると、どうしても手を貸してしまいたくなります。
しかし、リハビリテーション科では、どんなに時間がかかっても手を貸してはいけません。
時間がかかっても患者さんが自分で動作を行うことに意味があるのです。
どんなに時間がなくても、基本的には患者さんに実施してもらわなければなりませんので、待つことに慣れるまではつい手伝ってしまうこともあります。
一度手伝ってしまうと、「次も手伝ってくれるのではないか」という期待を患者さんが持ってしまうので、冷たいように感じるかもしれませんが「自分でやりましょう」という姿勢でいることが大切です。
③患者さん個人に合った看護計画の立案
これも急性期病院と同じかもしれませんが、患者さんの「その時期に合った適切な看護計画」を立案する必要があります。
患者さんはリハビリテーションを行うことで、毎日少しずつADLが変化していきます。
そのため、入院してから退院までの間に、常に状況が変化しているのです。
看護計画はADLが変化した時や、使用する自助具や福祉用具が変わるたびに更新していかなくてはなりません。
同じ看護計画を1週間使うことなく、更新していくこともあります。
また、スタッフ間で看護計画を共有し、全スタッフが同じケアを提供できるようにしていかなければなりません。
私の勤務していた病院では、看護計画の用紙を看護師だけでなく介護士のカーデックスに綴じていました。
また、変更点がある場合は、わかりやすくするためにシグナルを貼るなどの工夫も行っています。
さらに、他部署とも連携して行うカンファレンス以外に、病棟内スタッフでのカンファレンスを行う場面も多々ありました。
④退院前カンファレンス
リハビリテーション科において退院前カンファレンスは非常に大切です。
院内の担当スタッフだけでなく、退院した後にかかわる人も参加します。
例えば
- 訪問看護師
- 訪問リハビリスタッフ
- ケアマネージャー
などです。
これらの退院後に主にかかわっていくスタッフに病院から連絡を取り、日程調整を行います。
退院後にかかわるスタッフとも退院前にカンファレンスを行い情報共有することで、患者さんが退院した後も、入院中と同じようなケアを行うことが可能になっています。
また、退院後にかかわるスタッフから事前に家の状況などを聞くことで、入院中に退院後の生活を見据えてかかわることも可能になるのです。
時には医療スタッフだけでなく、家族の方が参加することもあります。
⑤家屋調査
家屋調査は急性期の病院ではあまり行うことがないのではないでしょうか。
リハビリテーションを行い患者さんのADLが回復し、退院が近づいた際に、
- 看護師
- リハビリスタッフ
- ケースワーカー
などが実際に患者さんの家に行くのです。
そこで、
- 玄関に行くまでに階段がないか
- 玄関に高さはないか
- 風呂の椅子の高さはどうか
- トイレの広さや手すりはどうか
- 自室と生活する場所は同じ階にあるか
など、様々な点を確認していきます。
もし、玄関に階段がある場合はリフトの導入を検討してもらったり、トイレに手すりがなければ設置依頼をしたりすることもあります。
家の状況で患者さんが生活できるようにするために、入院中にリハビリを行うことや、退院してから家で過ごすことに問題がないかを目的として家屋調査を行っているのです。
事前に患者さんの家族から、階段や椅子の高さを測ってもらい、写真に撮ってもらったりもします。
しかし、写真だけでは細かい点が分かりにくいです。
医療スタッフの目で実際に確認することで、患者さんや家族が思いつく問題以外の問題点に気が付くこともできます。
⑥福祉用具の選定
患者さんがリハビリを行い自分で日常生活動作を行うことができるよう、積極的に福祉用具を使用していきます。
神経難病などで手に力が入りづらく、通常のスプーンを使うことが難しい場合は、握る部分にグリップをつけたり、口に運びやすい形状のスプーンを使用してもらいます。
また、片手で食べる際にお皿が動くとスプーンですくうことができないため、重たく深さのある食器に変更するのです。
そのほかにも、車椅子のタイプや歩行器のタイプ、靴の種類なども検討します。
検討する際は福祉用具専門店の方にも来ていただき、患者さんの状態に最もあった福祉用具を選ぶのです。
一人ひとり障害の程度や残存機能は違いますので、その患者さんに合った福祉用具を選定することはとても難しく感じます。
また、車椅子を選ぶだけでも、様々な製品を試すので、実際に購入やレンタルを行うまでに、半年以上の時間がかかることもあるのです。
給料

給料が良くなきゃ
やってらんねっす!
看護師の平均と比べて
どうなんだろう!?
リハビリテーション科で勤務している看護師の給料が気になりますよね。
日本看護協会によると、高卒+3年過程の新卒看護師の平均基本給は197,689円、大卒の新卒看護師の平均基本給は204,683円、勤続10年の非管理職の平均基本給は318,010円となっています。
リハビリテーション科に勤務する看護師も、給料はほぼ同じです。
特に、市民病院などの複数の病棟のある病院だと、他の科と同じ給料水準となっているのではないでしょうか。
リハビリテーション病院だと、他よりも少しだけ高い給料水準のことが多いようです。
急性期もリハビリテーション科も同じくらいの給料なら、急変が生じにくいリハビリテーション科で勤務したほうがお得に感じませんか?
しかし、回復期リハビリテーション病棟の看護師配置は13:1となっています。
急性期と比較すると、看護師1人当たりの患者さんの数が多くなっていますので、効率よく業務をこなしていく必要があるのです。
また、トイレ介助や車いすの移乗などのナースコールがかなり多いので、急性期病棟とは違った忙しさがあります。
また、急変や急な入退院が生じにくい分、残業が少なくなっているのです。
そのため、急性期病棟で勤務をしたほうが、給料が多いことが考えられます。
私も市民病院とリハビリテーション病院の給料を比較した際、市民病院のほうが多く給料をもらっていました。
リハビリテーション科に転職する際に書く志望動機2つのポイント

焦点を当てて
志望動機を書けば
採用してもらえるかな
苦手なんだよね…
リハビリテーション科に転職を決めたのであれば、リハビリテーション科ならではの志望動機を考える必要があります。
どのような志望動機を考えるべきか見ていきましょう。
①長期間、継続した看護を行いたい
急性期の病棟だと、ある程度患者さんの状態が落ち着いたら退院、あるいは転院となります。
そのため、何か月も継続して看護を行う機会は少ないのではないでしょうか。
私自身、急性期の病院に勤務をしていたときは、3連休明けで病棟に行くと知らない患者さんばかりということもありました。
平成26年度の厚生労働省の調査によると、一般病床の平均在院日数は16.8日となっています。
出典:平成26年(2014年)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況
患者さんの状態によっては1か月以上入院することもありますが、長期の入院となることは少ないですよね。
リハビリテーション科では、2015年度の平均在院日数は75.5日となっています。
一般病床と比較すると、在院期間が長いことが分かりますね。
入院期間が長いので、その分患者さんとかかわる時間が長く、継続して看護を行うことができます。
まるでドラマのように、患者さんと看護師が恋愛に発展することもあるほどです。
また、長い期間一人の患者さんとかかわるので、個性などを把握しやすく、その人に合った看護を行いやすいとも言えます。
なので、リハビリテーション科への転職で「長期間、継続した看護を行いたい」という志望動機を伝えるのは、雇用者側が求める人材とマッチングするんですね。
②在宅復帰の手助けをしたい
リハビリテーション科に入院している方の多くは、在宅復帰を目標にしています。
毎日その患者さんに合ったリハビリテーションを、専門のセラピストが行い、残存機能を最大限に生かした生活が送れるように支援しているのです。
しかし、リハビリテーションの時間だけでは、十分とは言えず、時間外にも継続して行う必要があります。
看護師は、リハビリテーション以外の時間のリハビリテーションを担当し、常に患者さんがセラピストから受けた指導を継続していくことを手助けしているのです。
勤務の間に担当のセラピストから指導した内容の確認を行い、同じことを看護師全員が行えるようにならなければなりません。
一般の病院でも在宅復帰への手助けを行う必要がありますよね。
しかし、リハビリテーション科ではさらに責任が重くなります。
時には担当の患者さんがリハビリテーションを行っている姿を見て、患者さんに寄り添った看護を行うとともに、入院生活のすべてにおいてリハビリテーションが継続的に行うことができるよう、精神的な支援もしていかなければなりません。
そういったことも含めて「在宅復帰の手助けをしたい」という志望動機を伝えることは非常に印象を良いものにするでしょう。
⇒【科別】看護師の志望動機の例文や面接でのウマイ伝え方まとめ
3つのデメリット
リハビリテーション科で働く際のデメリットを見ていきましょう。
①看護技術の向上が難しい
急性期病棟では、毎日のように採血や点滴、膀胱留置カテーテルの挿入、術前・術後の看護などを行いますよね。
しかし、リハビリテーション科では手術を行うことがないので、術前・術後の看護を行うことは全くありません。
バイタルサインにも大きな変化が生じることが少ないので、採血や点滴を行う回数ももちろん少ないです。
膀胱留置カテーテルは退院に向けて抜いていかなければなりませんので、挿入や交換をする機会も少なくなっています。
ほかの看護技術を行う機会も、急性期病棟と比較するとかなり少ないので、向上していくことは難しいかもしれません。
特に、新卒の看護師が入職した場合、優先的に看護技術を実践してもらうこととなるので、経験者の方にはまわってこないこともあります。
私自身、退職するまでの最後の三か月間、膀胱留置カテーテルの挿入はしていません。
リハビリテーション病院に勤務して長いベテランの方は、「最後に点滴の針を入れたのはいつだろう…」と言っていました。
②高齢者が多いため、認知症の患者さんが多いこともある
急性期の病棟だと、様々な年齢層の患者さんが入院していますよね。
術後は介助が必要でも、普段の日常生活動作には問題のない方が多いのではないでしょうか。
しかし、リハビリテーション科では、病院によっては入院する患者さんは高齢者の割合が高く、認知症の方も急性期病院と比較すると多くなっています。
また、運動器疾患でなく脳血管疾患によってリハビリテーションが必要となった患者さんは、認知症のような症状が出てしまうこともあるのです。
そのため、常に何人もの認知症の方が入院しており、離床センサーの数が足りなくなってしまうこともあります。
特に夜勤業務中は離床センサーが鳴りやまないということもあり、休む暇がないという事態も発生しがちです。
③介助が必要な場面が多い
リハビリテーション科に入院している方の多くは、急性期の状態を脱した方です。
そのため、リハビリを行うまでは十分な日常生活を送ることが困難な場合が多いです。
私たちが何の問題もなく行っていることが、障害のためにできなくなってしまったということも多くなっています。
手の障害であれば、排泄の際にズボンや下着の着脱、食事の摂取、更衣などに介助が必要となりますし、足の障害であれば車いすへの移乗などを行う場面が多くあるのです。
そのため、患者さんからのナースコールが多く、音が鳴りやまない時もあります。
また、起き上がることが困難な患者さんも多く、おむつ交換や体位変換なども行う回数が多くなるので、腰痛に悩まされている看護師も多いです。
一般の病院より急変や重症患者さんの対応をすることは少ないのですが、介助が必要な場面は多くなっているのではないでしょうか。
4つのメリット
デメリットを書きましたが、もちろんメリットもあります。
①患者さんの回復過程が分かりやすい
患者さんはリハビリテーションを継続して行うことにより、ペースは人によって異なるのですが回復してきます。
入院当初はスプーンを持つことができなかった方が、1か月後には持つことができ、3か月後にはお箸を使うことができるようになったなど、ADLの回復過程を見ることができるのです。
寝たきりだった方が杖をついて笑顔で退院していく様子を見ると、とてもうれしく思います。
長期間かかわる中で、患者さんのできることが少しでも増えると患者さんと一緒になって喜ぶこともあるのです。
患者さんの笑顔を見ることができると、「リハビリテーション科で働いていてよかった」と思え、人のために役立っているという仕事のやりがいをストレートに感じることができます。
②急に入院や退院が生じることがほとんどない
救急の対応をしている病院だと、勤務終了時間間際に緊急入院の患者さんが入院してくることがあるのではないでしょうか。
また、急に患者さんの退院が決まり、急遽退院の準備をすることになったこともありませんか?
特に夜勤帯に緊急入院があると、とってもバタバタしてしまい、ほかの業務に影響がでてしまいますよね。
リハビリテーション科は救急病棟ではないので、予定入院しかありません。
市民病院などの複数の診療科のある病院だと、緊急入院をとらなければならないこともあるかもしれませんが、ほかの診療科に比べると確率は低くなっています。
また、急にリハビリテーションの効果が出るということもありませんので、急に退院をするということも少ないです。
そのため、落ち着いてじっくり患者さんとかかわることもできます。
急性期病棟のような慌ただしさについていけない方や、患者さんとゆっくりかかわりたい方は、リハビリテーション科での勤務を検討してみてはいかがでしょうか。
③急変や死亡することが少ない
急性期の病棟だと、受傷直後の患者さんや手術後の患者さんなどが急変を起こしてしまうことがあると思います。
それまではバイタルサインなどに全く異常がなく、本当に何が原因となったかわからないという場合もあるのではないでしょうか。
また、重症の患者さんが治療の効果なく、死亡してしまうということもありますよね。
このような場面になると、「看護師をやめたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
リハビリテーション科に入院している患者さんは、基本的にバイタルサインが落ち着いており、医師からリハビリの指示が出た方です。
そのため、転倒や転落事故などは生じても、命にかかわるような状態になることはほとんどありません。
中には肺炎を発症してしまう方もいますが、治療が必要な場合は専門の診療科に転棟となることが多いです。
死亡してしまう患者さんも残念ながらいますが、一般の病院と比較するとかなり少なくなります。
しかし、神経難病の患者さんを受け入れているリハビリテーション科だと、少しずつ状態が悪化してしまうこともあるので、急変を起こすことや死亡してしまうこともあります。
④他職種と連携することで視野が広がる
看護師として仕事を行っていると、どうしても看護師同士での情報共有となってしまいませんか?
栄養士や薬剤師などとかかわる時間があったとしても、短い時間ではないでしょうか。
リハビリテーション科では定期的にカンファレンスを行います。
医師や看護師だけでなく、その患者さん担当のセラピストや薬剤師や栄養士、ケースワーカーなども必ず参加し、情報交換を行っているので、「そういう考え方もあるのか」など、自分の視野の狭さを気付かされることもしばしばです。
視野が広がると、自分が行う看護について柔軟な考え方ができるようになるので、貴重な経験になるのではないでしょうか。
リハビリテーション科の看護師のまとめ
リハビリテーション科に入院している方の多くは状態が安定しているので、医療行為を行う機会が少なくなっています。
その分、日常生活のサポートやリハビリの補助を行う場面が多いです。
患者さんがリハビリテーションを行うことでADLが回復していく過程にかかわりたいと考えている方は、リハビリテーション科で勤務をすることを考えてみてはいかがでしょうか。
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