小児科が気になっている看護師の方、小児科への転職を検討している方、そんな方のためにあらゆる情報をまとめた記事を作りました。
- 給料
- 仕事内容
- 小児科だけの資格
- 志望動機の書き方
- 「子供が好き」だけでやっていけるのか?
- 小児科勤務の現実的なメリットやデメリット
- 小児科にオススメの求人サイト
などを、かなり具体的に記載しましたので、必ずやこの記事があなたのお役に立てると思います。
▼ 目次
小児科の給料

なりたいけど
もちろん
給料だって
たくさん欲しいのが本音
小児科の看護師の給与は、他の診療科に比べて特に高いわけではなく、最新の求人情報を見てみると
- 平均月給は28万
- 平均年収は435万円
となっています。
極端に月給が低いわけではありませんが、小児科勤務は子どもの対応などで苦労も多く、業務内容が報酬に反映されていないと不満を抱く看護師は少なくありません。
正規雇用ではなくパートなどで働く場合、時給は1,200円~2,000円が相場です。
最近では、共働き家庭でも通院しやすいように、夜遅くまで開業するクリニックも増えてきました。このような職場ではパートの需要が高く、時給が高めに設定されています。
(平均給与・年収は2016年5月現在のものです)
小児科の仕事内容

あなどらず
大人以上に
デリケートな
対応が必要だよ
小児病棟に勤務する看護師は、入院している子どもたちの看護を行うのが主な仕事となりますが、
他の患者さんと異なるのは、子どもが少しでも快適に入院生活を送れるように、さまざまなサポートをすることです。
子どもたちは
- 食事制限を受けている
- 点滴で自由に動けない
など、さまざまな制約を受けながら入院生活を送っています。
このような子どもたちに対して、いっしょに遊んだり、ベッドに寝たままでも楽しめる遊びを教えたりして、楽しく時間を過ごすことは、小児科病棟の看護師の重要な任務です。
- クリスマス
- 七夕
- ひな祭り
など、年中行事には病室を特別に飾り付けて雰囲気を盛り上げたり、ミニイベントを開いて楽しんだりします。
毎日の生活の中で、少しでも楽しみや喜びを見いだせるよう、看護師はさまざまな工夫を行う必要があります。

お祭りとかイベントやってくれたら嬉しいよね

夏はスイカだけでも喜んでくれるよ
また、入院中に子どもがどのように過ごしているのか心配している親御さんに対して、
- 治療内容や経過状況
- 毎日の生活の様子
などをきめ細かく報告するのも、看護師の仕事です。
重い障がいのあるお子さんの場合、親御さんも非常に不安や心配を抱えていますから、このような悩みや相談にのってご家族の精神面をサポートします。
個人クリニックなど外来病棟では、ちょっとした風邪やケガなどで来院する子どもたちが多いため、どのような症状なのかを問診や観察から把握し、医師に伝えます。
診療時には治療の介助も行います。クリニック勤務では外来の子どもや、付き添いの親御さんへの対応が主な業務となります。
受付
小児科クリニックや診療所の受付では、
- 患者さんの呼び出しや案内
- 薬の説明
- 処方箋や領収書の発行・会計
- 電話での受診の受付
など、さまざまな業務を行います。
受付は事務スタッフが担当し、看護師は診察所内での仕事を担当するケースが一般的ですが、小規模なクリニックでは、看護師が受付業務を兼任することもあります。
また、忙しいクリニックでは、臨機応変な対応が求められますから、受付スタッフが他の仕事で席を外している場合などは、看護師が受付業務を行うこともあります。
受付は患者さんと医師との橋渡し役ですから、
コミュニケーションスキルの高い看護師が受付を行うことは、医師はもちろんのこと、小さいお子さんなどの患者さんや親御さんにも安心感を与えるというメリットがあります。
事務
小児科の事務作業は主に、パソコンを使った書類の管理や会計処理などを行います。
携帯やスマートホンから簡単に予約できる小児科クリニックが増えていますから、予約状況の管理や確認をコンピュータで行うの一般的です。
子どもは突然の発熱やケガを起こしやすいので、急患として来院することも多く、診療時間外でも対応できるよう準備しておく必要があります。
このほか
- 電子カルテの管理
- 薬の管理
- 会計業務
- レセプト処理
なども行います。
レセプト処理などの事務業務は、専門的な知識が必要ですから、看護師が担当せずに医療事務スタッフが行うことが多いのですが、簡単な事務処理などは看護師が行う病院もあります。
クリニック
小児科は小規模な個人クリニックが多く、また少子高齢化に伴って、産婦人科と同様に減少傾向にあるため、どの病院でも患者さんで混雑しています。
重篤な疾病やケガなどは大学病院や大病院に紹介し、軽いケガや風邪、発熱などでの子どもたちを受診します。
しかし、子どもは痛みに敏感で病院を怖がるため、来院自体が大きなストレスとなります。

痛いのヤダよぉ><

ごめんね・・・すぐ終わるから・・・
これ終わったら一緒に遊ぼうね
泣いて嫌がる子もいますし、痛い注射をされるというイメージがあるので、どの子も喜んで病院に来るわけではありません。
子どもをなだめて安心させることが、小児科クリニックで働く看護師の重要な業務となります。
急なケガや病気は子どもだけでなく、親も気が動転します。親子ともに精神的に不安定になっていますから、親御さんへの精神的なケアも必要です。
大学病院での小児科
大学病院の小児科では、重篤な病気の治療を行うことが多く、看護師は小児病棟で入院生活を送っている子どもたちへのケアを行います。
- ガンなどの命に関わる病気
- その他の難病
を患っている子どもも多く、
小さな体で大きな病気と戦っている子どもたちを、心身ともに支援するのが看護師の仕事となります。
子どもの体調は、少しの環境の変化にも左右されますから目が離せません。
容体の急変も多いですから、緊急救命などの知識や小児医療に関する知識や経験などが必要となります。
決して軽い気持ちでは務まらない仕事ですが、
- 最先端医療に触れられる
- 子どもたちの気持ちに添ったケアを提供できる
など、それ以上に得るものも大きく、病気が治った後でも、患者さんと年賀状の遣り取りをするなど、長くおつきあいをしている看護師もいます。
大学病院では看護師教育にも熱心なところが多いですから、小児救急看護認定看護師などの資格が取得しやすい職場です。
このほかにも定期的な勉強会の実施や、研究発表の場を設けるなど、意識の高い看護師がたくさん働いています。
同僚と切磋琢磨しながら小児科看護のスキルが磨けるため、スキルアップを目指す看護師さんにおすすめの職場です。
小児科の看護師が取得しておくと得する資格
看護師が小児科に勤務するために、特に必要な資格はありませんが、資格取得はキャリアアップやスキルアップの大きな助けになります。
ただし臨床現場では、資格よりも経験が重視されます。小児科で実際に働きながら、現場での経験を積むことも大切です。
小児科病棟勤務の看護師が取得しておくと、活動の幅が広がる資格はたくさんあります。まず小児科看護師としてキャリアアップを目指すなら、
- 小児救急看護認定看護師
- 小児看護専門看護師
などの資格が有名です。
小児看護専門看護師は、日本看護協会が認定している専門看護師11分野の中の一つ。
(中略)
その役割は、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つ。患者さんだけでなくその家族、社会との繋がりに関してもサポートを行っています。
ダブルライセンスを目指すなら、保育士の資格も小児科看護に役立ちます。
そして、近年注目されているのが、子どもの精神面を支えるチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)の資格です。
アメリカ発の資格で、日本ではまだなじみが薄いのですが、欧米ではチャイルド・ライフ・スペシャリストは小児科医療に欠かせない人材となっています。
チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist:CLS)は、医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。
子どもや家族が抱えうる精神的負担を軽減し、主体的に医療体験に臨めるようサポートします。
看護業務は行わず、ひたすら子どもの精神的ケアに専念し、受け身になりがちな小児科医料に子どもやその家族の意志を反映させ、主体的な治療が受けられるよう支援します。
小児科の志望動機はどう書く

だけじゃ安易かなぁ?
何を書けばいいんだろ
小児科の志望動機としては、クリニックなら、
- 地域の子どもたちの健康に貢献したい
- 子どもとの応対に自信がある
など、子どもの役に立ちたいという前向きな理由が好まれます。
子どもは病院で泣いたり、ぐずったりしますから、子どもが好きで子どもをあやすのが上手な看護師が求められます。子ども好きという志望動機は、絶対条件となります。
体調の変化の激しい子どもたちの力になりたいから、自分も子どもを育てる親として小児医療に関わりたいからといった志望動機も、具体的でわかりやすく好感度が高くなります。
更に、
- ヒステリーを起こさない
- 感情的にならない(理性的でいられる)
というような内容をうまく伝えられるとかなりポイントアップにつながることは間違いありません。
また、志望する病院がどういった雰囲気のところなのかも事前に確認し
「アットホームな病院の雰囲気にとても感銘を受け、子どもたちの治療の手助けをしたいと思った」
など、自分の意志と病院の医療方針に共感したといった理由を伝えるのも有効です。
⇒【科別】看護師の志望動機の例文や面接でのウマイ伝え方まとめ
デメリット
子供の扱いが難しい
小児科で働く看護師のデメリットといえば、子どもの扱いが難しいことです。
病院を嫌がりますし、ちょっとした処置や注射でも痛がり、泣き出すことがあります。
さらに親など保護者からのクレームも多く、ご家族とのやりとりがストレスの原因になりやすいのもデメリットです。
子供が苦しむ姿を見ることになる

悲しみから目を背けないでっ!
そして、小さな子どもが重い病気になって苦しむ様子を見なければならないこともデメリットにあげられます。
治療の甲斐なく死亡退院となることもあり、精神的な大きなダメージを受けやすいのもデメリットです。
メリット
メリットはデメリットのそのまま裏返しになります。
小児科で働く看護師のメリットは、
- 子どもとともに過ごせること
- 子どもの成長を見守ること
ができるのは喜ばしいし素敵なことでしょう。
子どもの感性は大人にはないものですし、成長過程にある子どもと日々接することで、さまざまな気付きや学びが得られます。
子どもが好きな人にとっては、何よりも魅力的な職場です。
まとめ
では、大雑把に看護師の小児科についてまとめます!
- 給料は他の診療科と比べて平均的
- 子供だけじゃなく親の対応も必須
- CLSの資格が注目されている
- 感情の制御が得意だと重宝される
- 子供好きであることが大前提
小児科看護師の求人でオススメの転職サービスは?
長々と小児科の記事について読んでいただき、ありがとうございました!小児科についての様々なことを知っていただけましたでしょうか?
では、小児科へ転職したい看護師さんは、どのようにして転職をすればよいのか?
様々な看護師転職サイトを調査した結果によると、小児科に特化した看護師案件を兼ね備えてるのはナースフルになります。
小児科の求人は地域に根付くためか、タウンワークなどでも多く掲載されてますが、大手リクルートの運営するナースフルが小児科の求人をたくさん持っているので、ナースフルで紹介してもらうのが良いでしょう。
- 未経験OK
- ブランクありでも大丈夫
という求人も多いので、小児科への転職を検討してる方は登録しておくことをオススメします。
非常勤の看護師として小児科で働きたい場合
上記のナースフルについては、常勤希望の求人がメインなので、
小児科看護師の非常勤(正社員)希望の場合は、ナースではたらこの方が求人が多く、非常勤に特化した仕事を紹介してくれるのでオススメです。
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