私たち看護師は、全国に数多くある様々な種類の病院の中から就職先を選ぶこととなります。

中でも、「病院」を選択する方は多いのではないでしょうか。

病院は大きく分けると

  1. 国立病院
  2. 私立病院(民間の病院)

に分類することができます。

国立病院は国の予算を使用し創設・運営をしている病院のことを言います

平成26年4月1日の時点で、国立病院は全国に143病院あり、運営病床数51.755床(全国シェア3.5%)です。

国立病院機構の紹介|国立病院機構について|独立行政法人 国立病院機構

出典:国立病院機構の紹介|国立病院機構について|独立行政法人 国立病院機構 東海北陸グループ

国立病院と聞くと、あなたはどんな印象をもちますか?

「給料がよさそう」「公務員扱いになる」などのことを考える方が多いのではないでしょうか。

国立病院の給料事情や、看護師として勤務することのメリット・デメリットなどを見ていきましょう。

国立病院

国立病院で働く看護師の給料

国立病院で働く看護師の給料
やっぱどんな職業でも
給料が良くなきゃ
やってらんねっす!
看護師の平均と比べて
どうなんだろう!?

一番気になるのは給料ですよね。

ほかの病院と比較して高いのか、ボーナスはあるのか等、解説していきます。

国立病院の看護師の初任給は?

新卒の看護師が一番気になるのは、まずは初任給ですよね。

平成27年度の調査によると、初任給の平均は

  • 「大学院修士課程修了」228,500円
  • 「大学卒」202,000円
  • 「高専・短大卒」175,600円
  • 「高校卒」160,900円

となっています。

出典:平成27年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

では、国立病院の看護師の初任給はどれくらいなのでしょうか。

民間の病院だと、その病院独自の給料体制となっていますよね。

しかし、国立病院は「独立行政法人国立病院機構職員給与規定」で決まっており、全国にある143か所の国立病院すべてが同じ給料体制となっています。

そのため、平成27年4月1日時点の看護師の初任給は、どの病院で勤務を行っても

  • 「大学卒」200,600円程度
  • 「短大3卒」191,300円程度
  • 「短大2卒」182,900円程度

です。

基本給

諸手当

新規採用の例

出典:助産師・看護師-給与・勤務時間等|国立病院機構近畿グループ

看護師全体の平均初任給と比較すると、ほとんど差はありませんね。

国立病院の看護師は、その他の病院の看護師の給料と比べて高い?低い?

先ほど、国立病院と看護師全体の平均初任給を比較しました。大きな差はありませんでしたよね。

では、勤続10年の場合の税込給与総額(月給)を病院の設置主体別に比較してみましょう。

  • 国立(独立行政法人国立病院機構、国立ハンセン病療養所、その他の国):336,161円
  • 公立等(都道府県・市町村・地方独立行政法人など):332,909円
  • 公的医療機関(日本赤十字社、済生会、厚生農業協同組合連合会など):331,518円
  • 社会保険関係団体(全国社会保険協同組合連合会など):339,274円
  • 公益法人(公益社団法人、公益財団法人):318,919円
  • 私立学校法人:357,059円
  • 医療法人・個人:307,452円
  • その他法人等(社会福祉法人、医療生協、会社など):320,859円

※31~32歳で非管理職の看護師の場合です。

出典:看護職の賃金水準データ | 日本看護協会

一番高いところは私立学校法人の357,059円で、一番低いところは医療法人・個人307,452円となっています。

毎月で5万円近くの差があるので、1年で考えると約60万円の違いが出てきますね。

国立病院の基本給月額は、これら二つの間くらいでしょうか。

基本給だけで見ると、国立病院の給料は特別多くも少なくもないということが言えるのではないでしょうか。

国立病院の看護師は手当てがしっかりしている?

国立病院の看護師は手当てがしっかりしている
国立だとやっぱり
民間の病院より
手当てがしっかり
してるのかな?

国立病院の毎月の給料は、上で紹介した通りです。

では、ボーナスや夜勤手当などの手当はほかの病院と比較するとどうなのでしょうか。

主なものをいくつか見ていきましょう。

夜勤手当

正規雇用の看護師として病院に勤務をしていると、夜勤は避けることはできませんよね。

1回の夜勤でどれくらいの手当が出るのかということは重要です。

2015年の調査によると、

  • 三交代制の平均準夜勤手当は4,190円
  • 三交代制の平均深夜勤手当は5,259円
  • 二交代制の平均夜勤手当は10,859円

となっています。

夜勤専従の看護師ってぶっちゃけどうなのか!

一方、国立病院の夜勤手当は、二交代夜勤1回あたり手当額は概ね11,000円、三交代夜勤1回あたり手当は額概ね5,000円です。

国立病院の夜勤手当

看護師全体の夜勤手当の平均と比較しても、大きな差はありませんね。

ボーナス

給料だけでなく、ボーナスについても気になりませんか?

病院ごとに支給額は異なっており、基本給×□か月分となっているところが多いですよね。

調査によると、正規職員の賞与総額は、平均998,271円で、80~100万円未満と回答した人が最も多くなっていることが分かりました。

出典:病院勤務の看護職の賃金に関する調査

国立病院のボーナスは、年間で基本給の4.2か月分程度となっています。

経験年数によって基本給は異なるので、経験年数が長い方のほうがボーナス額は大きいです。

大学卒の新卒看護師の初任給で考えると、200,600円×4.2か月分=842,520円です。

勤続10年目で基本給が10号棒上がった看護師の場合、ボーナスの支給額は216,200円×4.2か月分=908,040円となります。

つまり、看護師全体の平均ボーナス額よりも、国立看護師のボーナスの方が少し低いといったところでしょうか。

皆さんは自分の勤務している病院と比較してみて、いかがでしょうか。

看護師の給料について絶対必須の知識と給料の上げ方まとめ

住居手当

国立病院勤務の住居手当はどのくらいなのか見てみましょう。

独立行政法人国立病院機構職員給与規程にこのように記載されています。

支給を受ける条件

一 自ら居住するための住宅を借り受け、月額12,000円を超える家賃を支払っている職員

二 単身赴任手当を支給される職員で、配偶者が居住するための住宅を借り受け、月額12,000円を超える家賃を払っているもの

この条件に当てはまる方には、最高月額27,000円支給されます。

厚生労働省によると、平成22年に住宅手当の出る企業の割合は40.6%となっているので、最高で27,000円ももらうことができるのは魅力的ですよね。

看護師の住宅手当

民間の病院の中には、住居手当が家賃の半額となっているところもあるようです。

資格手当

皆さんの病院は「資格手当」はありましたか?

私が勤務していた病院では、正看護師の資格を持っていると毎月30,000円の手当がついていました。

国立病院では、看護師の資格を持っているだけでもらうことのできる手当はありません。

認定看護師は月額5,000円、専門看護師は月額3,000円の手当がつきます。

国立病院の看護師は退職金が多いの?

国立病院の看護師は退職金が多いの?
普通は
民間より国営の方が
退職金って多いよね
じゃあ看護師も
国立病院の方が
退職金は多いの?

退職金とは、病院側が退職した看護師にたいして支払われる手当のことで、福利厚生の一部です。

規模の小さい病院やクリニックでは、退職金制度の無いところもあります。

国立病院の退職金について、気になりますよね。

退職金の計算方法は病院によって異なりますが、

  • 基本給×勤続年数
  • 固定給×勤続年数
  • 基本給×勤続年数×功績倍率

などの計算方法を採用しているところが多いようです。

看護師の平均退職金は、

  • 勤続3年で20~30万円
  • 勤続5年で50~100万円
  • 勤続10年で200~400万円

というデータがあります。

看護師の給料について

勤続年数が長くなるにつれ、大幅に退職金は多くなります。

では、国立病院の退職金は、平均金額と比較するとどうなのでしょうか。

国立病院の退職金の計算方法は、このように記載されています。

退職した者に対する退職手当の支給額は、その者の退職事由及び勤続期間に応じた別表第1に掲げる割合を退職日基本給月額等に乗じて得た額に、第6条の規定により計算した退職手当の調整額を加えて得た額とする

出典:独立行政法人国立病院機構職員退職手当規定

この計算方法で、勤続3年、勤続5年、勤続10年を例に計算してみます。

※正看護師、大学卒業、自己都合退職の場合で計算しています。
※基本給は、1年あたりの昇給額が不明のため、毎年1号棒ずつ上がったと仮定して計算しています。

基本計算式:「退職事由及び勤続年数」×「退職日基本給月額」+「調整額」

計算部分の理解が面倒と感じる方は緑色の文字の箇所だけ見てくださいね^^;

  • 勤続3年:1.566×206,300+0=約323,065円
  • 勤続5年:2.61×209,100+0=545,751円
  • 勤続10年:5.22×216,200+⒳=1,128,564円+⒳

調整額が「0」となっていますが、勤続9年未満の職員には支給されないと記載があるためです。

勤続10年目から調整額が支給されますが、金額は不明のため⒳としています。

毎年1号棒ずつ昇給したと仮定して計算していますが、それ以上昇給のあった場合は、さらに退職金が多くなることが予想されます。

また、国立病院勤続30年で30号棒昇給して退職した場合は、36.105×244,300+⒳=約8,820,451+⒳円です。

勤続年数が長くなればなるほど退職金は増えますので、長期間勤務を希望している方にとってはよい条件ではないでしょうか。

国立病院の看護師は公務員なの?

あなたは国立病院と聞くと、「公務員だから待遇が良い」と思いませんか?一般的なイメージでは、国立病院は公務員ですよね。

国立病院で勤務をすると、公務員になることができるのでしょうか。

国立病院で看護師として勤務を行う場合、「準公務員」になることができます。

公務員と準公務員の違いは以下の通りです。

公務員

国または地方公共団体の公務に従事することを職務とするものを総称している言葉です。

国家公務員になるためには国家公務員試験を、地方公務員になるためには地方公務員試験を受験し、合格する必要があります。

準公務員

準公務員は「みなし公務員」とも言われます。公務員ではないため、公務員試験を受ける必要はありません。

公務員ではないものの、職務の内容が公務に準ずる公益性および公共性を有しているものや、公務員の職務を代行するものとして、刑法の適用について公務員としての扱いを受けるものを言います。

国立病院で看護師として勤務を行う際、公務員試験は受ける必要がありませんよね。

ですので、公務員ではありません。

国立病院は、かつては国が直接運営を行っていました。

しかし、現在は国が直接運営を行っておらず、独立行政法人や国立大学法人などが運営を行っています。

しかし、雇用条件や待遇は、国が直接運営を行っていたときと大きな変化はありません。

そのため、国立病院に勤務する看護師は「準公務員」扱いであるといえます。

国立病院の看護師に転職するには?

国立病院の看護師に転職するには?
どうやって
活動すれば
国立病院の看護師に
うまく転職
できるだろうか?

国立病院の看護師は待遇が良く、準公務員として勤務することができるので魅力的に感じる人もいるでしょう。

国立病院機構に属している病院は143か所ありますが、病院ごとに募集条件が異なります。

どのようにすれば転職ができるのか見ていきましょう。

最も簡単なのは看護師転職サイトの利用

国立病院に転職するにあたって、もっとも簡単で可能性が高いのは、看護師転職サイトを利用することです。

個人的に直接応募したり、知人の紹介などでも入職はできますが、面倒な手続きが多かったり、内部情報もよく分からないまま転職せざるを得なくなってしまいます。

なので、よほど転職に変なこだわりがある人じゃない限りは、看護師転職サイトの担当に相談してしまうのが確実です。

おすすめ おすすめの看護師転職サイト人気ランキング

これ以降は、看護師転職サイトを利用しない場合について書いていきますので、看護師転職サイトを利用する方は、無料登録して希望をそのまま担当に伝えればよいでしょう。

常勤でないと募集がない?

いくつかの国立病院機構に属する病院の看護部の採用情報を見てみました。

多くの病院で常勤看護師も非常勤看護師も募集がされています。

しかし、常勤看護師の記載しかないところもあったので、非常勤での勤務を検討している方は、問い合わせたほうが良いかもしれません。

また、「手術室及び病棟の看護師業務」など、勤務する病棟に制限のある病院もありました。

条件のところに「夜勤もできる方」「週32時間以内の日勤業務」など勤務時間に関する記載のある病院もあります。

気になる病院や勤務を希望する病院があれば、自分の考えている診療科や勤務時間帯の募集があるかどうか確認するようにしましょう。

応募時に必要なこと

病院によって様々です。

「まずは電話でご連絡ください」と記載のある病院や「書類を病院まで郵送してください」と記載のある病院もあります。

書類は「採用願書」、「看護師免許証の写し」となっていますが、事前に必要書類の確認を行っておきましょう。

希望すればだれでも就職できるわけではありません。

当然ですが、どこの病院も面接があります。

「書類選考後、面接日を連絡します」と記載のある病院もありますので、面接に進むことのできない方もいるかもしれません。

中には「簡単な面接と小論文(800字程度)」を実施しているところもありますので、準備が必要です。

面接日程もあらかじめ決まっている病院がありますので、予定は空けておくようにしましょう。

准看護師も勤務することができる?

准看護師の仕事内容と正看護師の仕事内容は、ほとんど違いがないですよね。

しかし、「准看護師」というだけで、就職先に制限が生じてしまうこともあります。

特に、国立病院では准看護師の採用を行っていないところも多いです。

採用条件のところに「看護師資格を有していること」の記載だけであると、正看護師も准看護師も両方募集を行っているように見えますよね。

しかし、准看護師も募集しているか電話すると「正看護師のみ」というところや、応募しても書類で落とされてしまうということもあるようです。

病院の採用情報のところに「准看護師も募集」と書いてあるところのほうが安心ですが、分かりずらい表記だった場合は確認するしかありません。

国立病院の看護師募集は求人の倍率が高い?

看護師の確保が困難な病院が多い中、国立病院は看護師の応募が多いようです。

理由は手当や福利厚生などの制度が整っていることにあると考えられます。

あなたの勤務している病院の福利厚生はどうなっていますか?

ボーナスや年休、退職金制度などは整っているところが多いと思いますが、それ以外の福利厚生はいかがでしょうか。

「独立行政法人国立病院機構の福利厚生等」に、国立病院で受けることのできる福利厚生が記載されています。

救急呼出待機手当・・・(待機1回につき2,000円支給)
住居手当・・・・・・・(1箇月当り借家は最高 27,000円支給)
通勤手当・・・・・・・(1箇月当り55,000円まで全額支給)
地域手当(都市手当)・(地域により支給率が異なる)
業績手当(ボーナス)・(年間基本給等の4.5月分)
支給日6/30・12/10)

2)休暇について
(1)年次休暇(有給)
(2)病気休暇(有給)
(3)特別休暇(有給)
①結婚休暇(5日)
②夏季休暇(毎年7月~9月までの間、3日間)
③その他(忌引、災害被災時等)

3)子育て支援制度について(あなたのキャリアを生かし続けてください。)
※国立病院機構は育児をしながら働く職員を支援いたします。

(1)特別休暇(有給
①出 産 休 暇:産前6週間、産後8週間
②保 育 時 間:子が1歳に達するまで、1日2回それぞれ30分以内
③配偶者の出産休暇:産後2週間までの間に2日間
④男性職員の育児参:配偶者の産前産後期間中又は小学校就学の始期に達する間に
加のための休暇 5日間
⑤子 の 看 護 休 暇:小学校就学の始期に達するまでの子を看護する職員で、年間
5日間

(2)介護休暇(有給)
1日又は1時間単位で取得(1時間を単位とする場合は1日4時間以内)

(3)育児休業等
①育 児 休 業:子が3歳に達する日まで取得可能、共済組合継続加入掛金(保
険料)は、免除される
②育 児 短 時 間 勤 務:子が小学校就学の始期に達するまで、勤務時間は週19時間
25分~24時間35分の範囲内で、勤務日、勤務時間の選択
が可能
③育 児 時 間:子が小学校就学の始期に達するまで、1日2時間以内
※なお、上記の各制度を組み合わせて取得することも可能。

(4)女性職員(妊産婦)に対する軽減措置等
①深夜勤務及び時間外勤務の制限
②健康診査及び保健指導のための職務専念義務免除
③業務軽減
④休息・補食のための職務専念義務免除
⑤通勤緩和

出典:独立行政法人国立病院機構の福利厚生等

また、プリセプター制度や教育体制が充実していること、院内保育所があること、国立病院機構の143病院の中で異動することが可能であることも、国立病院が人気な理由ではないでしょうか。

しかし、東京エリアなどの首都圏は倍率がさらに高く、地方になればなるほど倍率は低くなるようです。

地方の病院で勤務をする場合は、「地域手当」と呼ばれる手当もあります。

首都圏の国立病院での勤務を検討している方は、面接や小論文の対策をしっかりしておきましょう。

他の病院の看護師との違い

国立病院は福利厚生が充実しており、倍率が高いということが分かったと思います。

では、国立病院は私立病院や大学病院と何が違うのか見ていきましょう。

私立病院の看護師との2つの違い

①病院の多さの違い

導入部分でも書きましたが、国立病院は「国の予算を使用し創設・運営をしている病院のこと」を言い、全国に143病院あります。

一方私立病院は、簡単に言うと民間経営の病院で、医療法人や個人が経営しています。

私立病院のいいところは、「全国展開している病院もある」というところではないでしょうか。

女性の場合、夫の転勤などで引っ越しをしなければならないことが生じますよね。

引っ越しに合わせて働いている病院を退職し、新たに勤務先を探すことになります。

しかし、全国展開している病院であれば、引っ越す先にも系列の病院があるかもしれません。

もし系列の病院に就職するのであれば、基本給の水準や年休の残り日数などを引き継ぐことができます。

②給料の安定度の違い

公立病院と私立病院の違いとして、「給料が安定しているか」ということも挙げられるのではないでしょうか。

公立の病院で働く看護師は準公務員ですので、給料は常に安定しています。

一方、私立病院に勤務する看護師は、病院に雇われることとなりますので、病院の経営状況によって給料は変化し、業績が悪い時は給料がダウンすることもあるのです。

反対に、業績が良ければ給料がアップすることもあります。実際に、国立病院よりも高い給料水準となっている私立病院もあるのではないでしょうか。

安定したところで勤務したい方は国立病院を選択したほうが良いかもしれません。

大学病院の看護師との違い

大学病院は、国立大学・公立大学・私立大学が経営を行っている病院のことで、純粋に患者さんの診療を行うことを目的としているというよりは、医学生や看護学生の教育が主な目的となっています。

大学病院と国立病院の大きな違いは、「先端医療や高度医療にかかわることができるか」という部分です。

大学病院は学会や研修会が頻繁に開催されます。

これらに参加することで、常に最先端の知識を得ることができるのです。

国立病院の場合、症例の少ない疾患の患者さんが入院していることや、最先端の医療を提供しているという特色があります。

しかし、国立病院は様々な症例の一般的な治療を行っていますので、最先端の医療にかかわりたいという方は大学病院のほうが良いかもしれません。

また、国立病院や民間の病院では、採血や点滴などの医療行為を看護師が行うことが多いですよね。

手術前の血管確保のための点滴などは医師が行うこともありますが、基本的には看護師が行います。

しかし、大学病院では採血や点滴は主に研修医が行うのです。

民間の病院では、看護師の仕事は「看護」よりも「介護」になりがちですよね。

せっかく看護師になったのに、仕事内容はおむつ交換と体位変換がほとんどという場合もあるかもしれません。

大学病院の場合、看護師の仕事は「看護」がメインです。

採血や点滴だけでなく、経鼻栄養チューブの挿入や褥瘡の処置まで医師が行います。

看護以外の業務に時間をかけなくてもよいので、患者さんに向き合った手厚い看護を提供でいるのではないでしょうか。

国立病院で働く看護師の2つのデメリット

国立病院で勤務をしたい方は大勢いると思いますが、どのようなデメリットがあるのか確認しておきましょう。

①公務員ではない

上述したとおり、国立病院で勤務をする看護師は「準公務員」であって「公務員」ではありません。

よく世間では「国立病院で看護師をしているなら、公務員ですね」など言われると思いますが、それは間違いです。

「公務員」ではなく「公務員扱い(準公務員)」です。

もし「公務員扱い」という肩書だけを目的に就職を希望するのであれば、やめておいたほうが良いかもしれません。

②給料が上がりにくい

公務員扱いですので、給料は安定しています。

しかし、民間の病院と比較すると、基本給が安く設定されており、夜勤を行うまでは給料額が低いかもしれません。

また、最初に設定されている基本給は低いので、長期間勤務を続けなければ、なかなか給料は上がりません。

また、民間の病院だと、病院の業績が良ければ臨時ボーナスや給料アップなどがありますが、国立病院は業績が良かったとしても、臨時ボーナスなどはなく一定の給料となります。

周りの民間の病院に臨時ボーナスなどがあった際に、うらやましく思うかもしれませんね。

国立病院で働く看護師の2つのメリット

国立病院で働く看護師にはメリットがたくさんあります。

いくつか紹介します。

①給料が安定している

デメリットでも書きましたが、国立病院は給料が安定しているため、給料が景気や業績に左右されにくいと考えられます。

民間の病院の場合、業績が悪化すれば給料額が減少する可能性がありますが、国立病院だとどんなに業績が悪かったとしても、安定した給料をもらうことができるのです。

また、

民間の病院は業績が悪化した場合、病院が倒産することもありますが、国立病院は倒産する心配がありません。

勤務先に「安定」を求めているかたにとっては、とてもよい条件ではないでしょうか。

②教育制度や研修制度が整っている

最近ではどこの病院も新人教育などを行っていますよね。

特に、日本の医療施設のうち85.6%が新人教育の一環として「プリセプター制度」を導入しているということが分かっています。

出典:新人看護師の適応促進を目的とした看護管理者が用いる支援方法の開発

もちろん、国立病院でもプリセプター制度が導入されており、新人一人ひとりに指導を行う先輩看護師がいます。

また国立病院には「ACTyナース」という教育体制があります。

国立病院機構の143病院が国立病院機構独自の標準化された「看護職員能力開発プログラム」に基づいて、新人から一人前のナース(概ね新卒後5年目)になるまで支援する教育体制です。

新卒だけでなく、5年目までの看護師に教育を行っている病院はあまりないのではないでしょうか。

自己啓発として学会発表、学会参加、専門誌投稿などを行う機会もあります。

各経験年数の達成目標は以下の通りです。

新採用者(新卒1年目まで)

  • 職場への早期適応と看護実践者としての基本的な能力を習得する。

新卒後概ね3年目まで

  • 看護実践者として個別性を重視して技術の提供ができる。
  • 後輩への支援とともにリーダーシップが発揮できる。
  • 看護実践者としての基本的能力を基盤にして、対象の状況に応じ実践できる能力を養う。

新卒後概ね5年目まで

  • 看護実践者として役割モデルになる。
  • チームリーダーの役割が果たせる。

明確に目標が設定されているので、常に目標をもちながら成長することができるのではないでしょうか。

まとめ

看護師不足が深刻化している中、国立病院は人気が高いので就職が難しい場合もあるかもしれません。

しかし、福利厚生が充実していることや教育体制が整っているなどのメリットも大きいため、興味のある方は転職を検討してみる価値は十分にあるかと思います。

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