看護師の資格を持っていると、病院や施設だけでなく様々なところで働くことが可能です。

働き場所の一つに「健診センター」があります。

健診センターについて詳しい内容までご存知の方は少ないのではないでしょうか。

看護学校の実習でも行くことはあまりありませんし、求人を見る機会も少ないですね。

健診センターで働くことを考えている方も、詳しく知らない方も、健診の意味から確認してみましょう。

健診センター

健診とは

健診とは
健診について
全体的な概要を
知っておこう

皆さんは「検診」と「健診」の違いをご存知ですか?言葉はとても似ていますが、目的が違います。

知ってる人も多いかもしれませんが簡単に違いを復習しておきましょう。

検診

「検診」とは、特定の病気を早期発見し、早期に治療を始めることを目的としています。

例えば

  • 子宮がん検診
  • 乳がん検診

などがこれに当たり、予防医学でいう「二次予防」に当たります。

厚生労働省はがん検診に対し、

特定の年齢に達した方に対して、子宮頸がん、乳がん及び大腸がんに大腸がんに関する健診手帳及び健診費用が無料になるがん検診無料クーポン券を送付し、がん検診の受診促進を図るとともに、がんの早期発見と正しい健康意識の普及啓発を図り、もって健康保持及び推進を図ることを目的とする

としています。

出典:がん検診推進事業実施要綱

健診

「健診」とは、健康診断を略した言葉です。現在の健康状態確認し、病気の可能性があるのかを見ていくことを目的としています。

皆さんも職場で健康診断を行う機会があると思いますが、特定の病気を見つけるために受けてはいませんよね。

  • 採血
  • 検尿
  • 胸部のレントゲン検査

などを受けることで、病気の可能性を見つけるために受けていると思います。

健診は予防医学でいう「一次予防」の段階に当たります。

病院によっては「健診センター」だけど「がん検診」も行っているところもあります。

健診センターとは

健診センターとは、名前の通り健康診断を主に行っている医療機関です。街中で健診をするバスを見る機会もあると思いますが、これも健診センターです。

病院やクリニックに併設されているところや、会社の中に健診センターを設けているところもあります。

最近では「健診センター」として独立しているところが増加傾向にあるようです。

健診センター内にレントゲンや胃カメラなどの設備が整っています。

そのため、健診センターでは医師や看護師のほかに放射線技師や臨床検査技師などが働いています。場所によっては、管理栄養士による栄養相談を行っていることもあります。

健診センターで働くには?

健診センターで働くには?
どんな人が
健診センターで
働く看護師に
なれるのかな?
割合も見てみよう

健診センターで働く際、特に必要な条件はありません。看護師の資格があれば大丈夫です。

しかし、場所によっては「正看護師のみ募集」としているところもあります。

准看護師は「看護師の指示のもと」医療行為を行うと定められているので、医療行為である「採血」をすることが多い健診センターでは採用されない場合も少なからずあります。

なので、准看護師の方は募集している職種を確認されたほうがいいかもしれません。

健診センター勤務の看護師の割合

周りで健診センターで働いている方は少なくありませんか?

平成24年の調査の結果、健診センターで働く看護師の人数は少なく、全看護師の1%未満となってます。

看護職員※の就業場所(平成24年)

出典:看護職員の現状と推移

回転率重視?健診センターでの仕事内容

健診センターでの仕事内容
健診センターでは
どんな仕事をするのか?
まるでただの接客業?
細かく見ていくよ

健診センターでの看護師の仕事内容は、病棟とは大きく違います。

病棟ではその日の自分の担当の患者様に対してバイタルサインの測定や保清などのケア、術後の管理などを行いますよね。

その合間に

  • ナースコールの対応
  • 点滴の管理
  • 入院・退院の対応

なども行うため、バタバタとすることが多いと思います。

また、急変時の対応など予期せぬ事態も起こるので、仕事をしている中で自分のスケジュールを臨機応変に変えていかなければならないこともあります。

しかし、健診センターは入院患者様相手ではないため、当然、清拭やおむつ交換などのケアやナースコールの対応に追われることはありません。

そして、緊急入院や緊急手術などの予期せぬ事態が起こることはありません。

看護師としての代表的な仕事内容は

  • 採血
  • 血圧測定
  • 視力測定
  • 身長測定

などです。

自分の担当する係が決まっており、人数をこなすことが求められます。これはバスや企業など場所が変わっても同じようです。

コミュニケーションに関しても違いがあります。病棟では患者様の話を傾聴することが看護につながることもあります。

ときにはじっくり時間をかけてコミュニケーションをとることもありますよね。

しかし、健診センターではゆっくり話を傾聴する場面はありません。ゆっくりしていると、どんどん待ち時間ができてしまいます。

そのため、しっかり接遇を意識しながら、素早く対応することが求められます。

例えるなら、コンビニやファーストフード店の接客業のように、お客様の回転を速くすることが重要になってきます。

健診センターで働く看護師の給料

健診センターで働く看護師の給料
健診センターの
看護師の給料は
病棟勤務と比較したら
安いのかなー?
どのくらいだ?

病棟とは違う健診センターでの仕事ですが、給料はどうなのでしょうか。

病棟の看護師の場合、

  • 経験年数
  • 役職
  • 夜勤の回数
  • 残業時間

などが影響するため、給料の額は大きく幅があります。

また、働いている職場の規模や、地域によっても差が大きいです。平成27年度の看護師の平均年収は478万円、准看護師の平均年収は395万円というデータがあります。

看護師の年収についてのまとめ

では健診センターの看護師の給料はどれくらいでしょうか。

規模によって大きく差がありますが、正看護師の場合大体350万円~450万円のようです。正社員として働くのであれば、ボーナスももちろん支給されます。

夜勤をしない分、看護師の平均年収からみると低くなっています。

また、健診センターのパート・アルバイトの募集を見ると、時給1500円~2000円のところが多いです。中には時給2500円と高いところもあります。

時給はほかのクリニックや病院のパートと同じくらいの額ではないでしょうか。

夜勤をしなくてよくて上記の給料でしたら高いように感じますね。もし、給料よりも家族や自分の時間のほうが大切なのであれば、とてもいい環境と言えるでしょう。

メリット

①残業・夜勤がない

健診センターには入院患者様はいません。そのため、夜勤をすることは必要はありません。

また、健診の受付時間を過ぎると受け付けも行わないので残業もほとんどありません。

ところで、看護師という職業は急な残業が入ると予定を立てることが難しくなります。また、夜勤をすることで体の不調を感じている方もいるのではないでしょうか。

家事や子育てをしている方にとって、残業や夜勤をすることは負担が大きいですよね。

平成19年に行われた調査で職場環境が原因で離職した看護師のうち、「勤務時間が長い・超過勤務が多い」と回答した人は21.9%という結果がでました。

また、「夜勤の負担が大きい」と回答した人も17.8%いるという結果がでました。

長時間労働と夜勤の負担が離職の原因

出典:長時間労働と夜勤の負担が離職の原因

上図のように、残業や夜勤をすることに負担を感じて

と感じている方は多いと思います。
そんな方にとっては、健診センターでの勤務は非常に適しているとも言えます。

②仕事を覚えやすい

病棟で仕事をするには覚えることがたくさんありますよね。患者様の名前・疾患、個性はもちろん、病院の規則や物品の場所・使用方法…など、挙げればきりがありません。

これらのことを理解していないと、仕事をこなすことが難しいです。また、自分に与えられた時間をうまく使うことも覚えないといけません。

健診センターでは最初はやはり覚えることが多いかもしれません。しかし、

  • 「採血係」
  • 「血圧係」

など、同じ仕事を繰り返していくので、病院と比較すると覚えやすいのではないでしょうか。

一日の予定を立てる必要はありません。もし採血担当であれば、「一日中採血をする」ことが仕事です。ほかの役割をすることはほとんどありません。

どんなに仕事を覚えることが苦手な方でも、これなら大丈夫ではないでしょうか。

③働き方を選ぶことが可能

看護師の働く場所の中で、健診センターは少し特殊かもしれません。なぜかというと、「春限定」など期間限定で看護師の募集を行っているところもあるからです。

皆さんは健康診断を受ける時期はいつですか?毎月受ける方はほとんどいませんよね。大体の方が春・秋の年2回、あるいはどこかのタイミングで年一回受けるのではないでしょうか。

多くの企業もこの時期に健診を受けると思います。そうなると、この時期は健診センターが非常に込み合いますよね。そのため看護師を一時的に多く雇用することがあるのです。

またパートの採用もあります。病院で勤務しているとパートとして働いていても残業が発生することがあります。

しかし、先ほど述べたように、健診センターには残業はありません。病院で夜勤専従のパート・バイトを週に1度、健診センターでのパートを春と秋のみ行うという看護師もいます。

看護師がオイシイ単発バイトを探すには?

デメリット

①「看護」を提供するのではなく「サービス」を提供する

看護師として病棟で働いているとき、患者様から「ありがとう」といわれることが多いですよね。私たちも体調がすぐれない時に人にやさしくされるとうれしい気持ちになります。

何気ない声掛けや行動が、患者様からするとうれしい思いとなることがあるのではないでしょうか。看護を提供する立場として、「ありがとう」と言ってもらえると、仕事へのやりがいが増すことにつながります。

しかし、健診センターでの看護は「サービス」に当たるといえます。健診を受ける方は特に健康に問題を感じていない方が多いです。

中には「会社の決まりで仕方なく健診を受ける」といった方もいます。言葉は悪いかもしれませんが、「健診を受けにきてやっている」と横柄な態度をとる人もいないわけではありません(そこまで深く関わり合うことはないですが)。

健診センターで働く際は、横柄な態度をとる人に対しても「笑顔」で「素早く的確」に与えられた役割をこなす必要があります。慣れると大丈夫ですが、最初のうちは戸惑いがあるかもしれません。

②集合場所に注意

健診センターによっては、健診用のバスを用いてさまざまな場所で健診を行うところもあります。

一度、担当の職員が全員健診センターに集合して、バスで指定された場所に行くこともあります。しかし、なかには「現地集合・現地解散」をするところもあります。

健診センターがバスで出張するところは、健診センターの近場ではありません。また、公共交通機関が整っているところの近くが健診を行う場所とも限りません。

とある大阪在住の看護師の事例では、健診バスで健診を行う先が「滋賀県」だったそうです。しかも、朝9時に現地集合だったので、朝6時過ぎに家を出たとのことでした。

そして17時まで働き、そこから電車で帰ったので帰宅は21時頃となったようです。極端な例ですが、実際にこういうこともあるのです。

健診バスでの出張先の範囲が狭いところのほうが働きやすいかもしれません。

なので、健診の仕事を探す際は、看護師転職サイトの担当に「どこまで移動することがあるのか」などを事前に確認するか、「近場しか無理」などの旨を伝えておいた方がよいでしょう。

③採血が苦手な方にとってはお勧めできない

健診センターでのメリットにも書きましたが、自分の担当以外の役割をすることはほとんどありません。そのため、一日中同じことを繰り返します。逆に言うと、苦手なことでも繰り返していかなければなりません。

中には採血があまり得意でない方もいるのではないでしょうか。もしそんな方が採血係になってしまうとどうでしょう。

毎回緊張しながらの採血となってしまうと、その分時間がかかってしまいますよね。健診はたくさんの方がくるため、どの検査にも速いスピードで的確に行う必要があります。

時間がかかると、ほかの方の待ち時間が長くなり、迷惑をかけてしまうことになるのです。

また採血をする際、「一回でさっさととってね」と言ってくる方もいます。

こんな状況ですと採血が得意な看護師にとってもプレッシャーを感じますよね。苦手な方はますますプレッシャーを感じることとなります。

皆さんの勤めている病院では採血を行う際、シリンジを使用していますか?シリンジでの採血の場合、スピッツに血液を移し替える手間がありますよね。

また、針刺し事故の原因ともなります。健診センターでは多くの方の採血を行うため、このちょっとした手間がもったいないです。また採血を行う回数が多い分、針刺し事故を起こす危険性も高くなりますよね。

そのため、健診センターでは真空管での採血を行っているところが多いです。

まとめ

健診センターでの勤務は、残業や夜勤がないため、自分の家庭との両立をしやすいですね。毎日同じ患者様とコミュニケーションをとることが苦手な方にとっても魅力的な職場ですね。

しかし、病院とは違い募集が少ないのでなかなか働くことは難しいかもしれません。興味を持った方は、看護師の転職サイトを介して応募を行うのがおすすめです。

看護師のバイトで自分に合った働き方をするために

看護師ライフの快適さを上げるための知識を増やそう

看護師としての自分に合った働き方を探すために
もっと貴方に合う
職場があるかも!
知らないだけで
損してる可能性も…
探す手助けを
させていただきます

雇用形態の特徴を学ぶ
勤務時間のメリットやデメリットを知る
復職方法や応募資格を考える
福利厚生で得をする
病棟以外で働く

現在の職場環境や給料に満足していますか?

看護師は転職することで8割の人が年収が上がると言われています。
実際、私自身が転職して年収132万円アップに成功しました!
大変な仕事のモチベを維持するためにも納得できる給料をもらいましょう!

看護師の転職サイトへ
看護師転職サイトの選び方 オススメの看護師転職サイト人気ランキング