看護師転職サイトでは『祝い金(支援金)』という言葉を目にしますよね。

これは、看護師転職サイトを通して就職すると、お祝い金としてまとまったお金をもらうことができるというものです。

とても嬉しいサービスですよね。でも「オイシイ話には裏があるのでは?」と心配になりますよね。きっと、いいことばかりではないはず…なんて疑ってしまいます。

実際はどのような仕組みになっているのでしょう。

祝い金

祝い金の仕組み

看護師転職サイト祝い金

転職を考える理由は様々あると思いますが、大きなものに収入があげられます。

「転職するからには、今より収入のいいところがいい」

そう思うのは当然のことです。これに祝い金としてもらえるお金があると、もっと魅力的ですよね。

看護師転職サイトを通して就職すると、その看護師転職サイトからお祝い金としてお金をもらえる場合があります。

当然ながらハローワークや求人情報誌からの応募では、このようなものはありません。では、なぜそのような仕組みが存在するのでしょうか。

看護師転職サイトから祝い金がもらえる理由

結論から言うと、祝い金というのは看護師の離職率を少しでも下げるための病院業界の作戦です。

病院業界において、現代の深刻な悩みのひとつに「看護師離れ」というものがあります。

現在、就業している看護師は81万人、准看護師は38万人。また、65歳までの看護職員のうち、

免許保有者から就業者数を減じて推計した潜在看護職員数は、全国でおよそ55万人

と言われている。

出典:No.13 看護師が辞める時・復帰する時 – 生き残る看護・生き残るナース

つまり、55万人もの人が、看護師免許を保有していながらも看護師として就業していないということですね。

このような理由から、慢性的な看護師不足が生じており、看護師を必要としている医療施設は多くあります。

ハローワークや求人情報誌で求人募集をしても、なかなか人員確保に繋がらないのが現状です。

だから、業界的には、祝い金をプレゼントしてでも長く働いてほしいという願いがあるわけです。

また、看護師の人数で診療報酬の金額も変わります。

診療報酬(しんりょうほうしゅう、英語: Health care fee)とは、保険診療の際に医療行為等の対価として計算される報酬を指す。

「医師の報酬」ではなく、それだけでなく医療行為を行った医療機関・薬局の医業収入の総和を意味する。

出典:診療報酬 – Wikipedia

簡単に言うと、

診療報酬とは、国から病院側へ支給される報酬のことです。そしてこれは、看護態勢が手厚いほど多くなります。

「7:1看護」や「15:1看護」という言葉を耳にしたことはありますか?

看護師が患者7人に対して1人設置されているという条件を満たしているのが「7:1看護」のことを指します。実際は、

  • 15対1(患者15人に対して看護師1人)
  • 13対1(患者13人に対して看護師1人)
  • 10対1(患者10人に対して看護師1人)
  • 7対1(患者7人に対して看護師1人)

という4つの区分があるのですが、「7:1看護」が最も患者に対して手厚い対応になるので、その分だけ診療報酬が増え、病院経営としてはメリットとなります。

もちろん診療報酬だけではなく、看護師がきちんと休暇を取れるようにシフトを組むためにも、人員確保は必須となります。

だからこそ、その人員確保のために転職サイトを利用する病院が増えているというわけですね。

病院から転職サイトへ紹介料を払い、そこから祝い金が還元される

転職サイトを通して就職した場合、病院側は転職サイト側に紹介料を支払うことになり、その紹介料の一部を私たち看護師に還元するというのが「祝い金」の仕組みです。

しかし、もらえる金額には様々な条件がありますので、一概にいくらもらえるとは言えません。転職サイトによって金額も条件もまちまちです。

祝い金支給額ともらえる条件

たくさん祝い金をもらうためには

雇用形態、役職、年収の有無で祝い金の額は変わる

祝い金の額も条件も、転職サイトによって異なります。

  • 正規雇用か非正規雇用か
  • 管理職などの役職がつくかつかないか

などのな条件によって、金額も変わってきます。

施設側が転職サイトに支払う紹介料は、就職する人の年収によって異なります。

年収の○パーセント、というように施設側と転職サイトで取り決めがあるようですが、条件はまちまちです。

就職の際、年収が高い場合はその分紹介料も高く設定されますので、祝い金としてもらえる金額も高くなります。

そうなると、転職する際、少しでも以前より収入を増やしたいですよね。でも、希望の年収を正直に言いにくい…なんて考える方もいらっしゃいますよね。

給与面での交渉に自信のない方でも、転職サイトに相談すれば、転職先との条件交渉にも応じてくれますよ。

ちなみに、年収ラボによると、平成26年度の看護師の平均年収は、473万円と言われています。

年収ラボ

看護師の需要は今後も増えるでしょう。最新の動向としては、高齢化の進展により、病院以外の介護施設などでの需要も高まっています。

出典:看護師の年収・給料:年収ラボ

就労期間によって、祝い金をもらえる金額が変わる

祝い金をもらうためには就労している期間が関係してきます。就職したからすぐにもらえる、というものではありません。

就職後○ヶ月後に支給、というものや、○ヵ月後と○ヶ月後の2回に分けて支給というものもあります。

就職してすぐに退職されるのを防ぐ目的もあるようです。

また、祝い金をもらってすぐに退職した場合、祝い金を返還しなければならない場合もありますので注意が必要です。

なお、病院側が独自に祝い金制度をもうけている場合もあり、下記はその一例になります。

■支給金額
看護師 ・・・ ・・・ 30 万円
准看護師 ・・・ 20 万円

■支給方法
入職後6ヶ月経過後にお渡しいたします。

■注意事項
入職後1年以内に離職された場合、入職祝い金は返金して頂きます。

出典:看護師入職祝い金制度小林記念病院 人事課

祝い金が存在する理由は看護師不足だけではなく、早期の退職を避けるためでもある

そもそも、無料で転職サイトを利用しているのに、なぜお金がもらえるのでしょう。

先ほどもお話した通り、看護師不足の現代、少しでも施設へ看護師を紹介できるように、転職サイト側はたくさんの看護師に登録してもらいたいという背景があります。

そのため、祝い金がもらえるというメリットを掲げているのです。そして、繰り返しますが、就職してもすぐに退職されることを避ける目的もあります。

しかし、

  • 「雰囲気が合わなかった。」
  • 「環境がよくない。」
  • 「やっぱり看護職は無理。」

など、簡単に退職を申し出る人が多くいらっしゃいます。

そんな方に、少しでも長く働いてもらいたいがために、就労期間に応じて祝い金を出しているわけですね。

祝い金は就職先からもらうものではなく転職サイトからもらうもの

祝い金をもらうということは、その分ボーナスが引かれるのではないかと心配する人もいますが、大丈夫です。

給料や賞与は就職先からもらうものですが、祝い金は転職サイトからもらうものです。

この辺は、ボーナスと祝い金は全く別ものですので安心してくださいね。

夜勤ができるかどうかが祝い金に関係する場合がある

夜勤と祝い金の関係

実は夜勤ができる・できないも重要な要素です。

これは正規雇用の話ですが、夜勤をしている人と日勤だけの人では、ボーナスの金額が変わる施設も存在します。

先ほども少しお話しましたが、病院を経営していく上で必要なものとして診療報酬というものがあり、これは国から支給されるもので、様々な取り決めがあります。

患者さんの入院日数が短いほど支給額が増える…などありますが、私たちに直接関係してくるものとしては、夜勤に関するものがあります。

夜勤回数が一人あたり72時間以内であると、診療報酬の支給額が増えるので、病院側の収入が増えることに繋がり、その結果、従業員へも還元できるので、看護師の給与や祝い金が上がるということになります。

さらに、看護師の人数を増やすと一人あたりの夜勤回数が減ることに繋がるので、診療報酬が増え、企業側にも従業員にもメリットが増えます。

ややこしかったのでまとめると、

  1. 一人あたりの夜勤の時間が少ない方が病院の診療報酬が増える
  2. 一人あたりの夜勤の時間を少なくするためには、夜勤に入れるスタッフを増やす必要がある
  3. これによって、病院側は国からもらえる診療報酬が増える
  4. これによって、就職者は祝い金を多くもらえる

したがって、病院側は夜勤ができる人を採用したい傾向にあります。

前述したとおり、転職サイト側も、紹介した人の年収を目安に報酬を受け取っていますので、夜勤ができる人には、より多くの祝い金をあげることができるわけです。

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祝い金がある職場は離職率が高い?

祝い金を設定している施設は、それだけ人員確保を急いでいる場合があります。人員確保を急ぐ理由には、離職率が関係しています。

そのため、労働条件が悪い職場である恐れもありますので、金額に目をくらませず、慎重に判断することが重要となります。

ちなみに、退職時期としては、ボーナスをもらってから…という人が多いです。夏であれば8月前後、冬であれば2月前後…3月の年度末をもって退職というパターンも多くあります。

驚くことに、企業の中には、ボーナスをもらって退職した場合、返還を請求されることもあります。

祝い金がない転職サイトもある

祝い金をうたっている転職サイトもありますが、このようなサービスが存在しない転職サイトもあります。

しかし、祝い金サービスのない転職サイトで紹介された求人情報でも、祝い金のある転職サイトに相談すれば、祝い金の対象になる場合もあります。

つまり、同じ求人でも、祝い金がある転職サイトを利用した方が得なので、気になった求人に祝い金がなかったら、別の転職サイトで同じ求人を探すか、担当に相談してみるのもよいかもしれません。

そのためには、最低でも2つ、できれば3つ程度の転職サイトに登録しておいた方がよいということになります。

その他の転職サイトを利用するメリット

祝い金以外にも、転職サイトを利用して転職活動を行うメリットは存在します。

これは是非とも覚えていてほしいことなのですが、求人情報には掲載されていないような情報も、担当アドバイザーから聞けたりすることが可能なのです。

職場の人間関係や雰囲気について聞ける

ズバリ、職場での人間関係についての情報なんかを入手できます。

あとは、子供が熱を出したり体調不良になった場合、急に休まなければいけなかったり、早退する必要がありますよね。

そのような場合、家庭の事情を考慮してくれる環境かどうかなどの雰囲気に関する情報も、担当コンサルタントに聞いてみましょう。

色々と情報提供してくれます。

研修制度についても聞ける

また、スキルアップしたい人には研修制度がどれほど充実しているか、どの程度理解を示してくれるのか…など、勉強会に参加する場合の勤務の様子についても教えてくれます。

(自分のお休みで研修会に参加するのか、有価休暇など、出勤していることにして研修会に参加させてもらえるかなど)

まとめ

こちらに掲載している情報は、ハローワークなどではなかなか得られないですよね。さらに祝い金も存在するとなると、やっぱり転職活動をするには、転職サイトがお勧めです。

転職サイトによって扱っている求人案内の内容、条件などは異なります。

なので、自分に合う・合わないを見分けるためにも、複数の転職サイトに登録することをおすすめします。

また、この記事でも書いているように、気になったことがあれば積極的にお話することが転職成功のカギかもしれません。

  1. 祝い金は看護師の離職を防ぐための病院側の作戦でもある
  2. 転職者の年収などで祝い金の額は変わる
  3. 病院によっても祝い金のシステムは異なる
  4. 祝い金目的の場合は、転職サイトのエージェントにしっかり確認

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