2018年10月26日に、政府の生命倫理専門調査会が人の臓器を持つ動物を作る研究を認めました。

これにより

「動物に人の細胞などを組み込み、人の臓器を制作したのち、出来上がった臓器を人の身体に移植する」

という研究ができる見込みとなりました。

動物の臓器を人間に移植

ただ、この決定で即解禁という訳ではなく、様々な倫理上の問題が起こる可能性があることから、更に総合科学技術・イノベーション会議で審議されたのち、文部科学省が来春をめどに、人の臓器を他の動物に作らせる実験の指針を改定するようです。

つまり、今回の決定で、来春には臓器作成が解禁され、それ以降に実験などが開始されるという流れになる可能性が大幅に高まりました。

神への反逆

この件についてまとめます。

人間の臓器をブタに作らせる実験?

動物(ブタ)を使っての人の臓器作成の流れ

ブタなどの動物の受精卵(胚)に、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞、万能細胞と呼ばれる人工的に作り出した様々な組織に変化させることができる細胞)などを組み込み、人の細胞が入った動物を作り出すことが想定されています。

これを応用すると、ある人物に移植したい臓器をブタなどに作らせて、その臓器を取り出し、その人物に移植することで拒否反応が起こらない臓器移植を行うことをできるようにするという実験が将来的に行われるようになる可能性があります。

現在、iPS細胞を使い、マウスの体内でラット(マウスよりも大きいネズミ)のすい臓をつくるのに成功していることから(東京大学の中内啓光教授ら)、この実験を発展させた研究を実施することができるようになると期待されているのではないでしょうか。

動物性集合胚

動物性集合胚

動物性集合胚とは、動物の胚(受精胚またはクローン胚)に人の細胞(ES細胞やiPS 細. 胞など)を注入したものになります。

今回の実験を例にとると、豚の受精卵に人のiPS細胞を入れたものになり、その細胞を生き物の子宮に移植して子供を産ませて、その子供から必要な臓器を取り出すという実験を行うことになります。

人間に移植するための臓器を宿して生まれてくる動物について、あなたはどう思いますか?

改正案の内容:キメラ(合成生物)は禁止など3つ

新生物、合成生物(キメラ)

人の子宮に移植

交配実験

今まで国内では、動物性集合胚の移植が禁止されていましたが、3つの条件を挙げた上で、その3つの条件をクリアしたもののみ研究を認めるというものです。

その3つは、

  • 新生物の誕生を防止すること
  • 動物性集合胚を人の子宮に移植しないこと
  • 生まれた動物を交配させないこと

になります。

たしかに想定される実験で、豚と人との中間的な生物が生まれたり(ファンタジー作品に出てくるオークやトロールのような)、ブタの動物性集合胚を人の子宮へ入れたり、できた動物を増やしたりするのは倫理的に問題があると感じる人が多いので、当然の条件と考えます。

男性看護師に向いている診療科
でも人類は
好奇心に
勝てるのかなぁ?

まとめ

「脳死は人の死か」と昔議題になったことがありましたが、それに匹敵する決定が今回の決定かもしれません。

早速成果が出始めていたりと希望がありつつも、恐怖のあるニュースです。

重要用語の解説

今回の記事に関する用語を2つ解説します。

①生命倫理専門調査会とは

生命倫理専門調査会
動物の命への
倫理的な問題は
誰が議論してるの?

「生命倫理専門調査会」とは、内閣府の置く政策に関わる会議の一つで、

総合科学技術・イノベーション会議の下に置かれた専門の調査会で、様々な課題について専門的な知見を迅速に探ることを目的としておかれたグループ

です。

専門調査会は、生命倫理専門調査会のほか、

  • 研究開発の評価に関するルールの整備
  • 重要な研究開発の評価を行う評価専門調査会

などがあります。

この生命倫理専門調査会は主に月に1回のペースで開催され、今回の会議は第113回を数えます。

現在のメンバーは

  • 様々な医療機関の職長や医学部の教授
  • 大手新聞社の解説委員
  • 法学部の教授
  • 工学部の教授

など医療関係者を中心に、法学や工学の専門家を加えた18名によって構成されています。

主に2~4つ程度の議題を取り扱い、2時間程度の審議を行って結論を導き出します。

重要な議題がたった2時間で導き出されることに疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、この審議に合わせて多数の資料が用意されていることから、事前に検討がなされ最終確認と言う意味での2時間と推測されます。

②総合科学技術・イノベーション会議とは

総合科学技術・イノベーション会議とは、今説明した「生命倫理専門調査会」の「上部会議」となるものです。

  • 各省を巻き込んでの総合的・基本的な科学技術の調整
  • イノベーション政策の企画立案及び総合調整

などを行います。

つまり、国の上層部によって科学技術の革新をもたらす政策を計画する会議になります。

会議の目的からも分かるように、より政治色の強い会議になり、議長を内閣総理大臣が務め、メンバーの半数近くを国務大臣を含む国会議員が占めています。

また、他のメンバーについても大手企業のトップや大学の学長など、普段は現場の一段上から全体を見下ろし、広い視野で物事に当たっている人材が起用されています。

見方によっては、専門的な知識を出し合って検討する会議と言うよりも、日本の政策と整合性の取れた決定を下すための会議と言えます。

専門調査会での見解に対して政策上の問題がなければ、その決定を覆すことはない会議とも言えるので、決まったことをチェック&承認するための会議のようなものです。

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