日本政府は、2019年4月19日に「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」を閣議設定しました。

この閣議決定には、何が何でも日本に合法カジノを導入しようという政府の強い意志を感じます。

カジノ導入の是非はさておき、その基本計画の中身には首をかしげざるをえません。

では、どこがどうおかしいのか順を追って解説していきます。

ギャンブル等依存症対策推進基本計画

前提:そもそもギャンブル等依存症とは?

ギャンブル等依存症とは、

  • 競馬
  • パチンコ

といったいわゆる「ギャンブル」にのめり込んでしまう精神疾患の一つです。

この依存症が進むと、自分自身をコントロールすることが難しくなり、ギャンブルなしでは暮らしていけなくなります。

もちろん、ギャンブルですから経済的な問題を引き起こすとともに、うつ病を併発してしまうことが多いのも特徴です。

さらに、

  • 家庭内不和
  • 暴力
  • 窃盗

といった犯罪を引き起こしかねないことから、一刻も早い治療が必要とされます。

ギャンブル等依存症は、きちんとした治療と周囲の人間の支援により回復させることが十分に可能な病気です。

しかしながら、依存症にかかった本人自身が「自分は依存症ではない」と自覚できていないケースも多々あります。

だからといって、放置したままでは状況は悪化するばかりで、ますます問題が深刻化していくばかりです。

対策推進基本計画の中身

このようなことから、依存症患者を一人でも減らすために政府が打ち出したものが、今回の「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」です。

政策会議

ギャンブル等依存症対策推進本部

内閣官房長官を本部長とし、関係閣僚を本部員とするギャンブル等依存症対策推進本部が設置

計画の中身は多岐にわたるため、ここではそのうち主なものをご紹介します。

広告・宣伝の抑制

ギャンブルといってみなさんが真っ先に思い浮かべるのが競馬やパチンコではないでしょうか。

まず、競馬に対しては、広告・宣伝の抑制をすることがうたわれました。

また、主催者側がギャンブル等依存症に関する啓蒙活動を行っていくともあります。

アクセス制限するための顔認証システム

そして、いちばんの目玉ともいえるのが、患者のアクセスを制限するための「顔認証システム」の開発・導入です。

インターネット投票に関しても、その上限額を設定してしまおうという動きもあります。

施設内のATM撤去

さらに、依存症患者を増やさないように、施設内のATM撤去がなされる見通しです。

一方、パチンコでも同様の「アクセス制限」や「ATMの撤去」が検討されています。

出玉規制

加えてパチンコ店の場合は、射幸心を煽ることのないように出玉規制がかけられるのも特徴です。

おかしい!訪日外国人客は専用ATMを利用できる

海外発行カード専用ATMは利用可能

しかしながら、政府の対策には素直にうなずけない部分があるのも事実です。

今回の基本計画にある「施設内のATM撤去」や「顔認証システムの導入」がそれに当たります。

政府の掲げる計画には、合法カジノ導入への「地ならし」という意味合いがあるのは間違いありません。

カジノは外国人観光客を日本に誘致し、お金を落としてもらうのが目的です。

もちろん、ATMを撤去したり顔認証を導入したりすれば、かえって外国人から敬遠される要因となりかねません。

したがって、計画には

「訪日外国人客によるATM利用は制限の対象外とし、海外発行カード専用ATMはこの撤去対象からは除く

とあります。

つまり政府は、

日本のATMは締め出すが、海外のATMは認めようというのです。

ここに違和感を覚える人は、けっして少なくないのではと感じてしまいます。

それとも、外国人はお金さえ出してくれれば、ギャンブルにのめり込んでも問題ないとでもいうのでしょうか。

また、これまで健全にギャンブルを楽しんできた「良客」の利便性が損なわれてしまうことは感心できません。

たしかに、依存症を撲滅しようという方針は立派なもので、これに反対する人はいないでしょう。

しかし、問題の本質を取り違えてしまえば、かえって事態は複雑化してしまうだけではないでしょうか。

外国人客をうまく取り込んだ「抜け道」だって、いくらでも思いつきそうなものです。

ギャンブル等依存症の人を「食い物」にしている悪い人なら、それぐらい難なく実行してしまうことでしょう。

日本政府には、カジノ導入と依存症の問題をしっかりと切り分けた対策を考えてもらいたいものです。

まとめ

ギャンブル等依存症の患者を放置していては、本人のみならずその家族をも不幸にしてしまうおそれがあります。

したがって、政府がその対策に本気で取り組もうとしていることは、歓迎すべきことでしょう。

しかし、それが「患者ありき」ではなく「カジノありき」で進んでしまっては本末転倒ではないでしょうか。

依存症に悩む患者本人や家族の苦しみが一刻も早く取り除かれるような対策を望んでやみません。

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