2018年のセンター試験も終わり、私立、国公立大学での2次試験が順次行われている。
未だ医療看護、特に医学部人気は今年も健在であろう。
各大学受験者に求める力は違いがあれど、いずれも確かな学力とともに、
- 人と関わる仕事ゆえの協調性
- チーム医療を求めるためにコミュニケーション力
が求められるであろう。
しかし、あまりにその協調性を受験生に求めた結果、現在主体性を失った医学生が急増している。
これは単なる学生ない、医療系分野においてのみの問題ではない。
大学全体の問題、そして日本における高等研究の衰退に繋がりうる。
いや、もやは深刻な問題となっている事案である。
現在の医学部の実態とは、以下それらについて紐解いてゆく。
評価依存型で行動する学生
まず、医学部医学科に入学することは非常に困難なタスクである。
偏差値60後半は当たり前で、学校行事、そしてその他課外活動を精力的に行い、そして大学粒子対策として面接対策、小論文対策を行なっている。
そのような、駆け抜けるように高校時代を過ぎた生徒が多い。
また浪人生も多いが、困難な入学試験に忙殺されたのち入学する。
その名残のためか、医学生は忙殺される時間を求めるかの如く、部活動に励み、度重なる試験勉強に明け暮れる。
頑張り屋な医学生が大多数存在している事態については何も悪い点なんて存在しない。
しかし、努力を重んじる美しく健全な世界のようであるが、見えている景色が狭いことが最も危険で問題となっているのではないか。
つまり、学生はほとんど学内でしか評価されない環境で生活しているということである。
狭すぎる医学社会
歯学部専門の私立医学部はじめ、国公立大学、たとえ総合大学の国立大学医学部でも、他学部との交流が希薄で独立した世界で生活していることが多い。
というのは、総合大学といっても異なるキャンパスで別々に独立している場合が多く、6年制の長期間同じ受講の教室で、変わらない同期の学生と長期間変わらない一定の環境で生活している場合が多いからだ。
そのために、この生活圏で物事をどうしても考えてしまい、広い世界に外に出ていくことが少なくなってしまう。
そんなことが医学生の日常となっている。
過度なカリキュラム変更
現在の日本の医学は海外に比べ劣っていると言われている。
そうは決して思わないのが持論だが、理由としては、現在の国内の医学部を卒業してもアメリカの規定する実習数をこなしていないため、アメリカでの医療試験を受験する資格を持つことができないということである。
そして、国内の医学部は日本語で学んでいるため、英語による習熟がままならず、研究機関としても下手に回っているということである。
そのため各大学ではSG(スーパーグローバル)化に向けて大幅な授業カリキュラム変更が行われている大学が多い。
大きな流れを生む要因に国のSGU指定が大きく関わっているだろう。
要約すると、
グローバル化を行った大学には資金援助を行い、グローバル化が遅れた大学はアカデミックでないとみなし、研究資金などの格下げを検討するといったものだ。
その流れの煽りを前面に生徒は被害を被っている。
- 前倒しに急ぐように組み込まれた講義内容
- 復習の時間もない程の帰宅時間を遅らされる実習
- 休みの日に絶え間なく組み込まれる部活動の試合
そんな自由時間のない環境の中で、さまざまな人間力を培うということの方が無理があるのかもしれない。
膨大な医学の知識に合わせてこれから求められる本当に必要な力とは
日進月歩で進む医学を、限られた学生の期間で習得できるものはほんのわずかである。
その中でグローバル化の煽りを受け、アメリカに標準を合わせた学習をしなければならない医学生の負担は大きなものだろう。
本当に必要なものとは何なのかを今、ここで問い直すべきではないかと思う。
- 高い学力
- 協調生
- 豊かな人間力
- グローバルな視点
と求められるものは多いが、私はそんな外部から要求されるものに全て答えようとすべきではないのだろうと思う。
英語でなされていない現在の日本医学は、グローバルからは遠いかもしれないが、それはつまり、多くの海外の医学的名著を日本語に訳してきた経緯でもある。
結果、家庭の医学をどの母親も子供が気になった時にいつでも開き、病症を調べることができるようになっている。
情報のアクセスへの自由さこそが日本の持つ強みであると思う。
その強みを理解し、グローバル化に頼らない、コミュニケーション力、協調性に頼らない、確かな視点を持つことがこれから重要になるのではないだろうか。
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